ドクターXと予定調和の美学

ドクターXにはまっています。

去年の暮れに第4シリーズをやってて、2016年のドラマ視聴率1位のようですね〜。DVDで第1シリーズから全制覇を目指してTSUTAYAに通う日々です。

 

とにかくこのドラマ、ベタなんですよ。超ベタ。僕の大好きな医療ドラマですが、憎まれ役がいて、その中に一匹狼のヒーローが入ってって、キメ台詞があって、やっつけて、同じようなシーンでエンディングを迎える。この、一話内での起承転結、緊張と緩和がみんな大好きなんですね〜。

 

米倉涼子演じる外科医、大門未知子の「私、失敗しないので」「いたしません」という台詞が聞きたい。岸部一徳演じる晶さんの「メロンです。請求書です」というシーンが見たいし、その後のスキップが見たい。

 

これはまさに、水戸黄門でいうところの「この紋所が目に入らぬか!」みたいなもんなんですよ。タイムボカンシリーズでいうところの、最後必ず爆発して3人でドロンジョ、トンズラー、ボヤッキーが3人で自転車を漕ぐシーンが見たいわけです。

 

これは音楽でも同じようなことが言えたりします。イントロ、Aメロ、Bメロ、そしてサビという構成だったとして、やっぱりサビが一番盛り上がるように持っていくわけです。そこへ持っていくためにその手前で緊張感のある雰囲気を出したりして、サビで緩和。「やっぱりそうきたか」という良い意味での想像通りな曲がやっぱり人気がありますね。

 

ライブなんかにも言えますね。最後に必ずやる曲があったりとか、矢沢永吉さんのコンサートなんかだと最後必ずタオル投げるみたいな、予定調和がやっぱり楽しみだし心地よいというか。

 

どんなに刺激を求めて日々アクティブな人でも、ある意味での安心感を求めているところは誰にでもあるんじゃないでしょうか。音楽にも、いつ行っても美味しいラーメン屋とか、どこを切っても同じ切り口の金太郎飴のような要素も必要ってことですね。

 

 

シゲジロウ